コラム

東京の不動産を買う「台湾の人々」

先日、東京の不動産を買う台湾人専門の不動産仲介会社を経営している方の講演を聞いてきました。(この会社は社長以外、全員が中国語・台湾語を話せるそうです。)

数年前から、台湾の方が東京の不動産(特に商業店舗やコンビニ等の店舗付きマンション)を購入しているという動きは、顕在化していましたが、その動きは現在も全く衰えることなく、さらにヒートアップしている様です。この社長によると、このところ毎月5件から6件の契約をしていて、毎日台湾の方から新しい物件はないかという問い合わせが入ると話していました。

東京の不動産は、台湾の不動産に比べて賃料が高く、建物の品質も台湾の建物に比べてはるかに良く、築年数が15~20年でもきちんと管理されている建物は安心して購入をすることができると考えているようです。また、台湾の方が購入を検討する基準は、保有期間中のインカムゲイン狙いではなく、保有後に売却した際に得られるキャピタルゲイン狙いで購入をするそうです。台湾の不動産価格はこの10年間、着実に値上がりしているそうですが、不動産の平均利回りは1.5%程度だそうです。日本と比べると、台湾の利回りに低さに驚きます。

東京の不動産を購入する台湾人の購入者層は、大きく3つに分けることができ、公務員やサラリーマン等の中流層は区分マンションを購入し、会社等の経営者層は区分マンション、区分店舗、1階に店舗があるビルを購入し、1億円以上の資産を保有するような富裕層は、10億円程度までの商業ビル、収益レジ・、ホテル等を購入するそうです。

台湾の方々が東京の不動産を購入する理由として、次の3点があげられるそうです。①台湾は年金制度が日本ほど充実しておらず、将来のために投資をする人が多い。②台湾人は中国との微妙な関係により、国外に投資をする傾向が強い。③最近の円安効果により、日本(東京)の不動産に対する注目度が高まっている。(この傾向は、東京オリンピックが行われるまで続くのではないかとのことです。)

では、私たち不動産業者が上記のような台湾の方々との取引を増やそうと考えた時に、準備する重要なポイントは、①台湾の方々向けのホームページを充実させること(物件情報・税金・管理等)、②宅地建物取引士程度の内容が十分理解している中国語(台湾語)が出来る優秀で信頼できるスタッフを雇用することだそうです。        K

 

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2014年8月5日


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